その一方で
実はいつもあまりクリスマスを体感することがない。
季節の変わり目。
暦の変わり目。
満月や新月。
これらは私に感覚も含めて何かが伝わってくる。
が、クリスマスは街並みのイルミネーションやラッピング、其処此処に存在感を出そうとしているのに、伝わってくる何かがない。
私にとって豊かさや愛は、いつも何気ない顔をして、やってくるからだ。
そんなに溢れるものを携えているのに、そんなに涼しい顔をしているのか、というくらいに。
それは《在る/有る》ということが空気のように存在しているからなのかもしれない。
私は私という小さな私の自意識が知覚するように望む形をしていなくても、魂は愛や豊かさが世界には溢れていることを知っているからだろう。
まだ知らぬ見えぬ。
でも、確かにある。
そんな、愛や豊かさが、より世界を満たしていきますように。