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dawn,light

「光といふことを」人めには/みえぬものから/かがやくは/こころの底の/光なりけり

あの瞬間に

今日は七草粥の日。

うちは昔から父も母も暦の行事を大切にしていたので《ある》ことが普通だった。
 
けど、それは私にとっては恵まれていること。
恵まれたことだし、確実に私を形成しているものだなあ。
 
と言うことで、今朝は七草粥を食す。
母の作ってくれた七草粥を食べ、食器を流しに置いたとき。
母が私を抱きしめる。
おお!と思いつつ、私も抱きしめる。
 
出かける時間がギリギリだったので、すぐにいってきます、を伝えてから玄関で靴を履いているとき。
こういうとき、ついさっきまでは少し抱きしめることを面倒くさがっていたのに、急に、胸に去来する。
今すぐ、とってかえして母をもう一度抱きしめたくなる。
 
どんなにありふれていても、めんどくさくなっていても、すべては有限であることに。
そして、その有限である終わりが、いつやってくるのかは分からないことを。
 
その悲しさに胸がきゅうっとなる。
そして、すぐになんであの瞬間を、ちゃんと味わなかったんだろうと後悔してしまう。
 
そういう魂が輝いて喜ぶ瞬間を、もっともっと触れた瞬間に気付けるようになりたい。
いまは、まだ、離れた後に気付くことの方が多いから。
(これでも以前に比べると、あ!これ、いま味わった方がええやつ!というのが分かるようにはなってきたけど)