讃歌を奏でる音
どんぐりが落ちる音も私にとっては世界からの讃歌に聞こえる。
もう何度歩いただろうこの道に、まだ知らない道があった。
いままでは何かカーテンがかかっているように見えなかった(意識していなかった)その道が私に声をかけてくれたように初めて知覚した道を歩いてみた。
そしたら、ものすごく好みのものがわんさかあった。
何度も何度も歩いていても何度も何度でも初めてに出会うことができる。
そして私の視点やフレームのサイズが変わると見えなかったものが見えるようになるのかも、見つけることが出来るようになるのかも、ということ。
生きることを重ねていくことの意味と共に。
世界からの祝福や讃歌はスケールや視点が人間が人間の価値観メガネで見ている限り、なかなか気付けないのかも。
ふと、樹々から落ちるどんぐりの音に耳を澄ませていたら、あの音もこの音も世界が奏でる音は私への、いや、全ての存在への讃歌なんだと。
ならば、その奏でられる讃歌を受け取れる人になりたいな。