dawn,light

「光といふことを」人めには/みえぬものから/かがやくは/こころの底の/光なりけり

風が吹く

卯月の始め。
風がびゆびゆ吹き続ける日だった。

たぶん、たくさんの龍神さまたちが移動をしているのだろう。

成長が好きな龍神さまにとっても、芽吹きの季節は大好きなのかも。

まだ私は芽吹く前。
遅咲きの春だけど、北国の春は、遅くやってくるからこその、生命のシンプルな喜びに満ちているんじゃないかなあ。
芽吹く前の、いま、この時を、私は私が感じることに集中していたい。

上辺の自分を手放す。
豚の角煮が冷えると脂が上で固まるので、その機に乗じて脂を捨てる。
上辺の自分を手放すということは、そういうことだと思う。
冬は寒くて冷えるしね。
後は私が脂を捨てるだけ。