0026:〈ない〉が〈ある〉
NHKの関口さんの鉄道旅番組でスウェーデン北極圏の先住民族サーメが話した【樹木は内側からメッセージを発していて私たちに力を与えてくれる/メッセージのメロディー/感覚を音で表現する/自然を信仰している/大地も神さま】という言葉たち。
その回は「世界はちゃんと違う」という言葉で締めくくられていたけれど。
ちゃんと違っていて
でも
違うことから同じことを感じている
ようにも感じた。
私には、経験をしたことがないことがある。
逆説的だけれど、ありとあらゆる経験がある人もいれば、数少ない経験を通して、ないからこそ感じたこと思うこと心に響くことがある、とふと思った。
まだ、私は開いていない扉があって、その扉があることを知らなかった。
知ったからには開いてみたい、その扉を。
私は開くときに何を感じるのだろう。
誰かによって開かれるときに何を感じるのだろう。
そのことを感じるために、いままでがあるのかもしれない。
なかったからこそ感じられる何かを。
これから感じて味わってゆくのだ。